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妊娠しやすい身体づくりのための鍼灸治療(不妊症)の治療間隔~少し憤った話~

2017.04.11

 

金沢と言わず全国的に花冷えの天気模様です。

 

寒暖差は体調不良の要因となります。寒い時は温かくですが、急に温かくなり汗をかいて冷やすことも体調不良の要因となります。

 

衣服は、少し重ね着して、温かくなったらすぐ脱げるものがいいかもしれませんね(^O^)

 

さて、今回の標題である「妊活(不妊症)に対する鍼灸治療の治療間隔」ですが、当院では、まず治療方法として、生体統御機構(身体を健康に保つ・身体の傷んだところを元に戻す・身体の細胞を内外の敵から守る)の活性化を行うための治療としまして、生体制御療法(全身調整)を行っております。

 

これは、妊娠しやすい身体づくりであっても、その他の愁訴で来院する患者さんであっても基本治療となります。

 

今回は、治療方法の話ではなく、治療間隔ですが、当院では師匠である東洋医学研究所®の黒野保三先生が行った、「人体皮膚感覚に及ぼす鍼麻酔の影響」として昭和50年に日本生理学会に発表された実験の予備実験で得られた知見をもとに定めています(東洋医学研究所®グループ共通)。

鍼刺激反応の残存時間で3日以上あけると、その反応がなくなることから、鍼治療を行ってから、次回の治療までは、反応の残っている3日目に治療を行い、潜伏加重現象(刺激の反応を積み重ねていく)を起こすことを目的に治療間隔を定めています。

 

いわゆる慢性疾患や体質改善など長期間(3ヶ月以上)治療期間が推測される患者さんには「最低週2回」の治療が必要ということで、治療間隔を定めています。

 

妊娠しやすい身体づくりの鍼灸治療でも同様です。

ここに、ART(高度生殖医療)などの体外受精・顕微授精―胚移植などの治療が加わると、当院では、その前後に治療を追加するということを行っております。

 

他の治療院では、どのような考えで治療を行っているのかは分かりませんが、それでも学会で発表したり、研修会でしっかり研鑽を積んだ鍼灸師の皆様は、おおむね週1~2回で治療を定めていると認識しております。

 

ただでさえ、不妊症に悩むご夫婦がARTにステップアップすると、ARTの不妊治療では保険が使えませんので多額の費用が必要となります。治療費は検査や治療の方法などによりそれぞれ違いますが1回60万円~80万円という金額がかかるわけです。

 

それでもお子様と出逢いたいのです!

 

鍼灸治療は、そのクリニックでの治療ができるだけ早く成功し、そして、胎児を育て、出産する力である妊孕力をサポートするために行います。

 

本日、こんな話を不妊症で悩む患者さんから聞きました。

 

当院へ来る前に、行っていた鍼灸院は、「最初の15回できれば連続して来なさい」、「期間があくと治療効果がない」と言われたそうです。治療費も高い。何か徐々に不安を感じ、主治医に相談したところ「そんな、めちゃくちゃなところはない!すぐやめなさい」と言われたそうです。

 

そりゃそうです。不妊症の鍼灸治療をどれだけ勉強しているのでしょうか。

 

主治医が怒るのも無理はありません。そして、こんなことが「鍼灸師は・・・」との悪評を医療界に、そして社会や地域に作り、人々の悪い噂となるのです。

「回数券を買えば、1回分2000円安くなる」ということで、回数券もすすめられるそうです。

それは商売方法としては有りなのだと思いますが、あまりにも根拠のない、患者さんの状況や環境に思いを馳せない治療方針に憤りを感じます。

 

逆に根拠と実績があるなら教えていただきたい。それで確率が上がるなら学会等で発表していただき、皆に幸せになっていただければいいと思います。

不妊治療を主に行う全国で活躍する鍼灸院のデータを拝見すると、多いところで妊娠率は60%前後のようです。一人でも多く早く良い結果を出してあげたいのは、不妊症の鍼灸治療に取り組む鍼灸師は同様の気持ちをお持ちだと思います。

 

治療間隔については、症状の強さ、経過期間、年齢等によって変わってきますが、不妊症に関しましては、毎日治療を行って効果的だ、それで子宮内膜が厚くなった、良い卵子ができた、精子ができた、そんなデータはありません。

 

不妊症でお悩みのご夫婦様、また、妊娠しやすい身体づくりを目指しているご夫婦の皆様には、初診時にしっかり治療内容、治療方法、治療間隔、治療目的などを説明していただき、納得できる鍼灸師を選んで欲しいと思います。

 

少しエキサイトしましたが、数時間前に聞いた新鮮な話を書かせていただきました。

ほとんどの鍼灸院、鍼灸師は、しっかり研修を積み、患者さんに寄り添う心で臨床に励んでいますので、どうか全て同じとは思わないでほしいと感じます。

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