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鍼治療による精液所見の改善か?

2018.08.24

 暑い日が続きます。残暑お見舞い申し上げます。

 

 さて、当院に精液所見の改善で通院されている30代の男性の話。

 

 その方は、違う病気の治療のために来院しているのですが、結婚後なかなか妊娠されないということで、タイミングから人工授精、そして体外受精へとステップアップされました。

 奥様は当院では鍼治療しておりませんが、2か月ほど前にセルフケアのためのお灸の場所と仕方を作成しお渡ししました。

 

 患者さんは、これまで人工授精の時は奥様とクリニックへ一緒に行っていました。

 当然、精液検査を行うわけですが、精子総数(濃度)、運動率、また直進して運動している精子の率ともにギリギリであったり、基準に達していなかったりしていました。

 

 そのような経過があり2か月前より約週1回の治療間隔で、これまでの病気に対する鍼治療にプラスして、精液所見を向上させる目的の治療も行いました。

 

 その治療方法は、京都で開業されている、伊佐治 景悠先生(SR 鍼灸烏丸 院長)が、明治国際医療大学はり・きゅう講座京都府立医科大学 泌尿器科教室との共同研究で、”日本アンドロジー学会 第37回学術大会”「鼠径部の鍼通電刺激による精液所見の改善効果-精漿成分と精巣血流を指標とした検討-」と題し発表されたものです。

 

https://www.sankeibiz.jp/business/news/180618/prl1806181252055-n1.htm

 ※プレスリリースの記事です(ご参考にしてください!)

 

 今年、大阪で行われた全日本鍼灸学会学術大会でもポスター発表されていたのですが、残念ながら聴講できませんでした。その治療方法を参考に治療をさせていただきました。

 

 ご夫婦の話に戻ると、人工授精は5回。良い結果が得られず今月の中旬にステップアップし、採卵と顕微授精を行いました。精液所見が良くなかったため体外受精ではなく1回目の治療より顕微授精ということでした。

 

 それが精子数、運動率ともに基準値以上にまで改善されていました。

 こんなことは初めてだということでした。

 

 さて、ここで改善された要因としまして2ヶ月間実施した鍼治療により血流が改善され精液所見に反映したと考えることができること。

 もう一つは、この患者さんがNHKで特集された「精子クライシス」という番組を見て危機感を持ったらしく、自分が改善できる方法をその日から始めました。

 それは寝る前のスマホの使用をやめることでした。お聞きするとほぼ毎日、寝る前にスマホをいじり午前1時くらいになることもあったということでした。

 私としても聞き逃していたことであり番組に感謝です。

 その改善により、良質な睡眠を得られたことも生活習慣の改善という点で精液所見に反映したかなと考えます。

 

 クリニックの培養師さんには、「この所見で顕微授精ですか?」と言われたそうです。

 

 採卵では三つの卵子がとれ、三つとも受精したとのことです。

 ここのクリニックは全て胚盤胞まで育てて凍結しますので、さてどうなったか次の時にお聞きするのが楽しみでもあります。

 

 この治療方法は今後も追試していきたいと思います。

 男性の妊活、精液所見等でお困りの方がございましたら、ご相談、ご連絡くださいませ。

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