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頭痛は国民の多くが経験する症状~鍼灸に効果がある頭痛は!?~

2019.02.22

頭痛・・・経験されたことのある皆さまが多いのではないでしょうか!

     痛みがある時は、本当につらく何もしたくない!!

 

頭痛

 

 近年の調査では、日本の人口の約5~10%が片頭痛を持ち、約20%が緊張型頭痛を持っていると言われており、なんと日本の約3000万人の皆さまが慢性頭痛に悩まされていることになります。

 

 先日、全日本鍼灸学会中部支部認定指定B講座の講習会で、慶応義塾大学医学部 神経内科に席をおかれ、同病院 漢方医学センターの鍼灸外来において神経内科領域、とくに頭痛の患者に鍼灸治療を行っている”鳥海 春樹 先生”の話をうかがってきました。

 演題は、『頭痛の病態と捉え方』 『頭痛の鍼灸治療』です。

 

 先生は、鍼灸師であり、あん摩マッサージ指圧師で、ご自身の鍼灸院や慶応系列病院でも頭痛患者を中心に鍼灸治療を行い、さらに鍼治療の作用やメカニズム、頭痛をつくる病態なども研究され情熱と信念をもってお仕事されている先生です。

 

 さて、頭痛について、今回はその分類やその症状を見ていくことで、「あなたの頭痛は”鍼灸”に効果があるのか」「病院で検査、診断してもらったほうが良いのか」ということが分かると思います。

 

頭痛とは・・・頭部の一部または全体の痛みの総称であり、後頭部と首(後頸部)の境界や眼の奥の痛みも含みます。

 

 頭痛と言っても、生命に関わる頭痛か、そうでないかを判断することが大切であり、頭痛を鑑別する際に最も重要視する部分です。

 

☆突然、 今まで経験したことのない激しい頭痛(頭が割れる、鈍器で殴られる?!ような) ※突発して短時間に痛みがピークに達するような状態。 

☆手足のシビレ、マヒがともなう

  ⇒ 脳神経外科への受診を!

 

☆ 発熱をともなう、朝目覚めたなりから頭痛がある!

  ⇒ 神経内科への受診を!

 

 頭痛には、一次性頭痛(慢性頭痛)二次性頭痛(症候性頭痛)があります。

 ここで答えを申しあげますと、一次性頭痛は鍼灸の効果が期待される頭痛なのだということです!!

 

《二次性頭痛》

 

(1)くも膜下出血:突発の発症で、ハンマーで殴られたような、後頭部が張り裂けそうな激しい頭痛が発症。悪心・嘔吐、顔面蒼白、冷や汗、意識障害を伴う。

 

(2)髄膜炎:頭痛と発熱で発症し、髄膜刺激症状(医療者が確認する徴候)があれば髄膜炎となる。

 

(3)側頭動脈炎:側頭、後頭部の拍動性・持続性の激しい頭痛。側頭動脈の肥厚・索状化、拍動低下、圧通が出現。

 

(4)脳腫瘍:脳腫瘍患者の50%に頭痛が随伴している。目覚めとともに頭痛を自覚することが多い。痛みは数日から数年単位で徐々に進行する。

 

(5)心因性頭痛:鈍い圧迫感、両側性、持続性、後頭部に硬いかぶりものをかぶっているような不快感(神経衰弱性兜)。うつ病、神経症、統合失調症などの合併がみられる。

 

(6)頭部神経痛:大後頭神経痛、特発性三叉神経痛(緊張性頭痛との関連もあり鍼灸には適応する)

 

(7)薬物乱用頭痛:早朝もしくは明け方の頭痛。連日、締めつけられるような頭重感あり。鎮痛薬中の無水カフェインによって依存が形成されていく。

 

(8)低髄液圧低下症:脊柱の中にある髄液漏出による髄液圧低下が原因。坐位や立位から臥位(横になる)と頭痛が軽減~消失する。

 

(9)その他の二次性頭痛:アイスクリーム頭痛、二日酔い(アルコール摂取による脱水・低血糖)、香水頭痛(強い香りを嗅いだ側に拍動性に出現)。

 

《一次性頭痛:鍼灸が適応する頭痛》

 

(1)緊張性頭痛:後頭部を中心に両側性に出現する、締めつけるような圧迫感と頭重感が主症状。午後から夕方にかけて発症することが多く、持続時間30分~7日間と不定で持続性がある。月15回以上の頻度で発症し、肩こり、首こり、抑うつなどを伴うことがある。

 原因は後頭部・頸部・頭部の筋肉、筋膜の過剰収縮(過緊張)と血行不良。慢性化しやすい頭痛。

 

(2)片頭痛:片側性(ときに両側性)で心臓が頭部にあるかのような拍動性の痛み。女性に多く発症し、強い痛みが4~72時間持続することもある。頻度は月に数回で、日常動作により痛みが増強することがあり、仕事等を休まなければならない場合もある。睡眠によって軽快することもある。嘔気・嘔吐、音・光過敏がともなうこともあり、ストレスにより増強する場合もある。

 原因は三叉神経などの神経細胞の過敏と動脈の血管壁が拡張しやすい状態になっているためと推測されている。血行不良やコリなども増悪因子として考えられる。

 

(3)群発頭痛:片側性で眼の奥が、えぐられるように激しく痛む。痛み発作出現時は痛みでじっとしておられず、のたうち回ることもある。男性に発症が多い。痛みが発症する時期にはほぼ毎日痛みが出現。15~180分間、激しい痛みが持続する。結膜充血、涙が出る、鼻閉、鼻汁などの症状をともなうことがある。

 原因は、経路が少し違うが片頭痛と同じ病態ではないかと推測されている。

 

 ここまで症状等についてみてきましたが、一次性の慢性頭痛で悩まされている知り合いは皆様の周囲には多いのではないでしょうか。実際としては、当院では頭痛を主訴として来院される方は少ないですが、問診の中で「実は頭痛持ちで・・・」という患者さんが比較的多いです。

 

 国民の4分の1の皆さまが慢性頭痛でお悩みという調査を冒頭でご紹介しましたが、石川県の人口は115万7000人ですので、単純計算で県内では約29万人の皆さまが頭痛でお困りであると推察されます。

 

 次回は、一次性頭痛の原因や病態などを少し詳しくみていきますが、頭痛の原因や要因は一つではなく多くあります。その大きな一つは筋肉や筋膜にできるコリです。

 このコリを見つけて鍼やお灸、指を使って除去するプロが、私たち鍼灸師であり、あん摩マッサージ指圧師です!!

 

 頭痛は、的確に原因を把握し施術すれば、鍼灸マッサージは非常に効果的な治療方法です。

 現在の心身の状況や症状の慢性化の経過時間で治療効果の出かたには個人はありますが、効果を実感いただきやすい症状ではあります。

 

 上記のような頭痛でお困りの皆様は是非、一度ご相談ください!!お待ちしております。

 もし、当院での鍼灸治療が不適応な状況である場合は、専門医療機関をご紹介させていただきますのでご安心ください。

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